虹とギターと吹き抜けた風と
第1話 プロローグ
海を見ていた。
真っ青な海が空との境目までどこまでも続いていて、あぁ、地球って本当に丸いんだなって思った。
まだ柔らかい太陽の光が、ふたりと、ふたりが座る真っ白な砂に降り注いで、ふたりの後ろには、それほど長くない影ができていた。
そっと手のひらが重なると、胸の鼓動が息苦しくなるくらいに早くなる。
そんな気持ちとは裏腹に、時間はただゆっくりと流れていく。
ゆるやかな風が吹いている。
いつまでもこうしてはいられないけれど、今だけはこのふたりだけの時間を、大切にしたい。
ありふれた言い方だけど、心の底からこう思った。
「時間がこのまま、永久に止まってしまえばいいのに…」
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